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ワキガ(わきが、腋臭症)と多汗症について

ワキガ(腋臭症)


全ての動物に体臭があるように、人間にも特有の臭いがあります。その一つが、ワキガ(腋臭)ではないでしょうか。
アラビア医学にもその治療法が記され、古来より人はワキガ(腋臭)に悩んできたことが分かります。

ワキガ(腋臭)とはワキなどから発生・分泌される刺激臭の強い悪臭で、いわゆる体臭の強い場合をいいます。この原因は、ワキのところに多数存在するアポクリンかんせん汗腺から分泌される汗の成分が、種々の細菌の作用により分解した結果生じるものと考えられています。アポクリン汗腺はワキ以外、ヘソ、肛門、陰部、乳輪、耳に分布しています。そして汗の成分はタンパク質や鉄、アンモニア、皮脂、糖分が含まれます。

アポクリン汗腺図このアポクリン汗腺は人種差・個人差が強く、黒人が最も発達していて白人がこれに次ぎます。ですから白人のワキガ(腋臭)を消す努力の結果として、香水が生み出されたのです。(1920〜30年頃のパリでも20%程しか風呂がなく動物性の香水はワキガ(腋臭)を消すと考えられました。ですから体臭を防ぐための香水の生産は増加し続けました。)

日本人は世界中でいちばん体臭の少ない民族 であり、欧米人並みにアポクリン汗腺が発達した一部の人の体臭が目立っているわけです。また夏季は発汗も多く、細菌の増殖も活発になるため、特に臭いが強くなるのでしょう。

しかし、臭いを放つのは人間ばかりではありません。昆虫の中でもゴミムシ、オサムシ、カメムシ、ミデラゴミムシなどは、強い刺激臭のガスを放ちます。きつね狐の体臭も強烈で、そのことからワキガ(腋臭)のことを「こしゅう狐臭」とも書くくらいです。ワキガ(腋臭)も一種のフェロモンであり、その人の個性臭です。ただ日本人の場合は比較的少なく、そのため異常ではないかと思われるのでしょう。


一般にワキガの体質は、遺伝すると考えられています。家系的に湿った耳垢か、ワキ毛の量もワキガ(腋臭)に関係します。不潔にしているわけではないのですから、コンプレックスを感じる必要はないのですが、現実は人にも相談できずに悩みを抱えているケースがほとんどのようです。ですがこうしたワキガ(腋臭)も現在は簡単に治療できるようになり、これまでの悩みから開放されるようになりました。


多汗症


多汗症には全身性と局所性の2種類があります。
全身性多汗症の場合、肥満やバセドウ氏病なども原因の一つとされます。

局所性多汗症は精神的影響によるものが多く、特に手のひらや足の裏、ワキなどに汗を多くかきます。極度の緊張や興奮した際、手のひらがじっとり汗ばんでくる経験もあるのではないでしょうか。多汗症の場合、この発汗量が非常に多いのです。また足の裏にはアポクリン汗腺はなく、エクリン汗腺しかありません。ですから成分のほとんどが水と塩分ですが、外気に触れないために靴やストッキングなどで蒸れ、ときには非常に臭くなります。ですから多汗症の悩みは汗だけではなく、それに付随する臭いをも巻き込んだものなのです。